吹割の滝

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日本100選・国の天然記念物

「吹割の滝」とは群馬県沼田市にある高さ7m幅30mの滝で奇岩が1.5kmに渡って続く片品渓谷にかかっています。
川床を割るように流れていて、そこから水しぶきのあがる様子からこの名前がつけられたといいます。
日本100選のひとつとされて、昭和11年に国の天然記念物に指定されています。
遊歩道も整備されていて新緑の頃や紅葉の季節には美しい景観を楽しめます。

東洋のナイアガラ

「吹割の滝」の侵食は、900年前に起こった火山の噴火の火砕流が冷固した溶結凝灰岩で起きたもので「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。
通常、観光地でも「滝」というものは見上げるものですが、「吹割の滝」は見下ろすタイプの滝なので、巨大な岩を吹いて割ったように見えるところからそう名づけられています。
近くまで行って見ることもできますが、過去には死亡事故などもあって危険もともないます。
巨大な奇岩があるのが、片品渓谷の魅力で有名な「般若岩」は中央よりやや左の方に見えます。

竜宮の椀

「吹割の滝」には、「竜宮の椀」の伝説というのがあって、村で祝儀があるたびに滝壺からお椀やお善を借りていたといいます。
しかし、あるとき返し忘れてしまったので、それ以来二度とお膳やお椀を貸してもらえなくなったということです。

見どころ

見どころとしては、おみやげ屋さんの脇道から川へと降りるところで、眼の前に広がる光景に歓声を上げる人も多いです。
遊歩道では子どもからお年寄りまで見学できますが、夏場などは1周約2kmで、1時間の道のりをまわるのは多少きついところがあるかもしれません。
散策の途中では、浮島観音堂は吹割の滝から遊歩道を150m北に進んだところにあります。

如意輪観音堂

赤松の巨木に覆われた浮島観音堂には左其五郎と伝えられている木彫像の「如意輪観音堂」が安置されており、浮島は吹割渓谷の中で千畳敷といわれる上流の川幅が100mにもおよぶ川の中にあります。
この観音像に願いのごまを奉納することで秋の浮島観音祭りで、山伏による護摩炊きとして大願成就されるといいます。

鱒止めの滝

車での観光ということでは、近くの駐車場はほとんどが土産もの屋さんの有料駐車場です。
近くには「鱒飛の滝」といって高さ8m幅6mの滝があります。
遡上してきた鱒がここを越えることができないために「鱒止めの滝」とも呼ばれています。
遊歩道なども整備されているので、シーズンには多くの観光客で賑わいます。

老神温泉

沼田市の観光としては沼田市利根町の片品川両岸に広がる「老神温泉」は人気です。
泉質としては、石膏泉・単純硫黄化水素泉で、お湯の温度としても53℃から101℃で皮膚病・慢性関節リューマチや神経痛などに効果があるということです。
老神温泉には名前の由来があり、「追い神」温泉といって、赤城山と日光男体山との神が戦場ヶ原で領地争いをしたときに、蛇になった赤城山の神が矢傷を追って温泉で治癒したことにはじまります。
やがて元気になった赤城山の神が男体山の神を追い払ったことからそう呼ばれるようになったということです。

地元の農作物

老神温泉には近郷の人たちが持ち寄った新鮮な農作物などを販売する「朝市」があり、老神を訪れる観光客とのふれあいを目的に開かれています。
季節の野菜、果物、山菜、きのこ、きゃらぶき、ふき漬物、など自家製の品物も多く独特の味わいがあり、宿泊がてら散歩する観光客に人気です。

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所在地マップ

【所在地】群馬県沼田市利根町追貝

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