鋸山
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良質石材の産地
鋸山(のこぎりやま)は房総半島の南部、千葉県安房群鋸山南町と富津市の境に位置する山です。
標高329.4mの山で内陸部より海岸線に近いところにあります。
山は凝灰岩からなっていて、建築などの資材として古くは房州石とよばれていて良質石材の産地でした。
名前の由来としては、露出した山肌の岩がのこぎりの歯状に見えることから名ずけられたといいます。
観光
山の正式名としては「乾坤山(けんこんざん)」といって眺望がすばらしく、東京湾一帯から伊豆大島まで見渡すことができます。
近隣には「富山」「御殿山」「伊予ヵ岳」をのぞみます。
観光としては「日本寺大仏」「百尺観音」「千五百羅漢」「地獄のぞき」「石切場跡」などがあります。
日本寺
日本寺は今から約1300年前、聖武天皇の勅命と光明皇后のお言葉を受けた行基菩薩によって神亀2年(725年)に開山されました。
天台宗、真言宗を経て徳川三代将軍家光公のときに曹洞禅宗となりました。
開山当時には七堂十二院百坊を完備する国内有数の規模を誇っていて、良弁・空海・慈覚といった名僧が留錫(りゅうしゃく・僧が行脚( あんぎゃ)中に一時、他の寺院に滞在すること)したと記録されています。
黒尊天
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良弁僧は木彫りの大黒尊天を掘って、弘法大師(空海)は100日間護摩を炊き、石像の大黒尊天を彫られました。
また、仁王門の金剛力士像は慈覚大師の作といわれています。
日本寺のご本尊は「薬師瑠璃光如来」で、東方浄瑠璃世界の教主です。
瑠璃光をもって衆生の病苦を救い、病苦を救う医薬の仏様で、左手に薬壺をもっているのが特徴です。
「薬師瑠璃光如来」は戦傷をいやすといわれています。
日本寺を訪れた武将も多く、源頼朝は日本寺で武運を祈願して自ら蘇鉄を植えてその蘇鉄は境内に残っています。
文人たち
また、鋸山には多くの文人たちも訪れています。
詩歌も残されて長谷川馬光や小林一茶などの句碑もあります。
夏目漱石も日本寺を訪れていて、「木屑録」にその様子を残しています。
地獄のぞき
鋸山の山頂エリアでは「地獄のぞき」といって山頂展望台から東京湾や房総半島・富士山などが見渡せます。
山頂からは日の出も拝めるようになっています。
百尺観音
百尺観音は航海・航空・陸上交通の安全を守る本尊として崇められています。
昭和35年から6年の歳月をかけてかつての石切場あとにつくられています。
中腹エリア
また、中腹エリアには日本寺鐘堂・薬師本殿・大黒堂・通天窟・頼朝蘇鉄・四方竹などがあります。
「呑海楼」からの眺めもよく、休祭日には茶屋として公開してあります。
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所在地マップ
【所在地】千葉県安房郡鋸南町元名
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