小笠原諸島 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

世界遺産

小笠原諸島は東京都特別区の南南東約1,000kmの太平洋上にある30余りの島々です。
面積は104km²で南鳥島、沖ノ鳥島を除き伊豆・小笠原・マリアナ島弧の一部をなしています。

驚きや感動

小笠原諸島は大陸と陸続きになったことがないために、海流・風・鳥などによって運ばれてきた動植物の進化は独特のものがあります。
森と山とは原生状態を保つ亜熱帯で、固有の動植物や鳥をウオッチングできます。
驚きや感動のハイキングやトレッキングを楽しめます。
小笠原の海ではホエールウオッチング・ドルフィンスイム＆ウオッチング・シュノーケリング・ダイブング・シーカヤック・釣りなどさまざまなマリンアクティビティが楽しめます。
小笠原村では地域の自然資源の保護や歴史文化資源の保全を積極的に行なって、継続的に利用していくためにエコツーリズムを実践しています。

ホエールウォッチング

日本ではじめてホエールウオッチングが行われたのも小笠原諸島で、いまはクジラだけでなく、小笠原本島の自然を保ちながら観光客の人たちにもたのしむことができるようにしています。
そのため天然記念物や絶滅危惧種などにも自主的ルールやガイドラインを決めています。
南島、母島石門一帯などでも遊歩道以外の指定ルート利用においても許可が必要でガイドの同行してもらわなくてはいけません。

石の門

「石の門」には車から数分で「石の門」入口に到着します。
石の門は石門山を中心とした深いジャングルに覆われた場所です。
多くの固有種が生息していて母島の原始の森の姿を覗くことができます。
石の門にはガイドの同行が必要で、ひとりのガイドにつき5人まで案内が可能です。
一日の入山者としても50人までと厳しい入山規制が設けられています。

外来種

森の中には外来種の種などを持ち込まないように靴の底をきれいにしてから入山します。
しかし、外来種でも「アカギ」といわれる大きく枝を広げたものがあります。
この木は切り倒しても枯れることがなく、毒を出してほかの木々を寄せ付けることがありません。
その驚異的な生命力で母島本来の木々を締め出そうとしています。

石門の森

しかし、そんな石門の森にもかつて人が住んでいた場所があります。
太平洋戦争によってここで住んでいた人たちは本土に疎開を余儀なくされて、住んでいた場所でも、今はシダが生い茂っている状態のままになっています。
石門の森は標高が上がるにつれ母島本来の森が姿を表してきます。
原生のシダは葉の大きさがとても巨大です。
シダの幹には別のシダも根をおろしています。

マルハチ

その中でも「マルハチ」と呼ばれるシダは人間の背丈よりも高く小笠原の固有種となっています。
名前の由来としては、葉の落ちてしまった部分を見てみるとわかりまが、まるで「八」という文字を何かで書いたようにしているからです。
そのマルハチが谷間には群生していたり、「ノヤシ」というまるでジェラシックパークの映画に出てくるような背の高い椰子の木を見ることができます。
森は気候的にも「湿性高木林」で雨のあとのように湿気が多く、木々の葉っぱも濡れたようにしているのでとても蒸し暑く感じます。

野鳥や木々

その森の中は野鳥たちの住処でもあって小鳥たちの水飲みばもつくられているところがあります。
生息している鳥は「ハシナガウグイス」や「メグロ」で森の中は鳥達の声で満ちている感じです。
木々の中でも「シマホルトノキ」は別名「こぶの木」とよばれています。
これも固有種で幹にはごつごつとしたコブがついていますが、最近はりっぱなこぶをもったものは枯れてしまうことが多いそうです。

【所在地】東京都