竜ヶ窪

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名水百選

竜ヶ窪は新潟県中魚郡津南町大字谷内地内にある湧水で、環境省名水百選に選定されています。
この地帯は特別豪雪地帯に指定されていて、水源は日本の秘境100選秋山郷の降雪、苗場山や鳥甲山南の山塊の伏流水となって信濃川の河岸段丘に多くの地下水が湧出していて泉やため池の水源となっています。

竜ヵ窪

「竜ヵ窪」は標高450m付近の河岸段地にあって、森林が多く自然環境が優れていることで名水百選のほか県指定の自然環境保護全域で鳥獣保護区に指定されています。
水量毎分30トンで日量43,000トンの池の水が一日に1回入れ替わります。
水質としてはミネラルの含有量が適度に含まれた硬度が低い軟水です。
周辺は落葉樹や広葉樹林に取り囲まれた東の方にブナの自然林が見られます。
また、新潟県では少ないとされるカワマスが生息していたり、鳥類の生息も多く36種類の鳥が確認されています。

湧水群

古くから河川がなく水利用はすべてこの地域一帯の湧水群に頼っています。
竜ヵ窪には多くのむかし話が登場してこれを守る2つの集落は神社を有しています。

伝説その1

竜ヵ窪に伝わる2つの伝説があります。
ひとつは池に沈む大木のお話で、池の端にあるご神木が切られることになったときに池のそばまで運んできた木が次の日には池の中に中に入っていました。
この木は池の中の主の大切な木と思ってそのままにしていたところ、池の中にあるはずの木がいつの間にかなくなっていたというお話です。

伝説その2

もうひとつの伝説では、芦ケ崎という村で長い日照りが続き村の人たちは水1滴を飲むことさえ苦しくなっていました。
若者が食べ物を探しに山へいくと昼寝をしている龍のそばに卵を見つけました。
卵を持ち帰つて老人と子どもにわけ与えようとすると、卵の中から龍の子どもが龍に助けを求めました。
荒れ狂った龍は村人を噛み殺そうとしました。
村人たちは「どうか子どもたちだけは助けてほしい」と龍に頼んだところ、必死の村人に心を打たれた龍は三日三晩雨を降らせて池をつくってやりました。
村人たちは喜んで龍にお礼をいいました。
また「お前たちのこころが曇るとこの池の水もまた枯れてしまうだろう」と言い残して消えてしまいましたが、村人たちはこの池のことを竜ヵ窪と名付けて神社を建ててお祀りしたというお話です。

水質

竜ヵ窪の水の水質としては、ミネラルの含有量が適度に含まれていて、硬度が低く臭気度はなく残留度も低いです。
水温は年間を通して7〜8度と変化が少ないなど「おいしい水」の要件を満たしていて、きわめて良質なものとされています。

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所在地マップ

【所在地】新潟県中魚沼郡津南町谷内

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