東尋坊

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国の天然記念物及び名勝

東尋坊(とうじんぼう)は、福井県坂井市三国町安島に位置する崖で、越前加賀海岸国定公園に属します。
海食によって海岸の岩肌が削られ、高さ約25メートルの岩壁が続きます。
この岩は輝石安山岩の柱状節理でこれほどの規模を持つものは世界に三箇所だけであり地質上極めて貴重とされ、国の天然記念物及び名勝に指定されています。

歴史

地名の由来は、乱暴あるいは恋愛関係で恨みを買って此処から突き落とされた平泉寺(勝山市)の僧の名前によります。
由来や伝承は複数あるが、雄島の大湊神社では東尋坊の由来を紹介しています。
昔、平泉寺には数千人僧侶がいた。
その中にいた東尋坊という僧は、怪力を頼りに、民に対して悪事の限りをつくしました。
東尋坊が暴れ出すと手がつけられず、誰も彼を押さえることが出来なかったということです。
東尋坊はまさにやりたい放題、好き勝手に悪行を重ねていたので、当然のように平泉寺の僧侶は困り果てていた。
また東尋坊はとある美しい姫君に心を奪われ、恋敵である真柄覚念(まがらかくねん)という僧と激しくいがみ合っていました。
平泉寺の僧たちは皆で相談し東尋坊を海辺見物に誘い出しました。
真柄覚念は、ここぞとばかりに東尋坊を絶壁の上から海へ突き落としたのでした。

北陸最大級の景勝地

「東尋坊」は大自然の芸術ともいうべき断崖絶壁が約1km連なる、北陸最大級の景勝地。
最高25mもの高さを誇る断崖の上に立てば、思わず足がすくみそうになるほどの迫力があります。

観光

付近の観光地としては九頭竜湖・越前海岸・丸岡城・一乗谷朝倉氏遺跡・福井県立歴史博物館などがあります。

九頭竜湖

「九頭竜湖」は高さ128m、堤頂長355mという巨大な「九頭竜ダム」によって誕生した人工湖。
瀬戸大橋のモデルとなった「夢のかけはし」と湖とのコントラストは絶景です。

越前海岸

「越前海岸」は沿岸にある、約80haにもわたる国内最大級の水仙の群落が有名な海岸で、1月中旬から下旬にかけて「水仙まつり」が開催されます。

丸岡城

「丸岡城」は天正4(1576)年に柴田勝豊によって築城。
木造天守の中で最も古い天守閣を持つ。
桜の名所100選にも選ばれており、春には約400本の桜が咲き誇ります。

一乗谷朝倉氏遺跡

「一乗谷朝倉氏遺跡」は自然のなかに残る戦国の城下町で、文明3(1471)年に朝倉孝景が越前支配の根拠地をこの地に置き、百数年間栄華な文化を誇りました。
発掘調査で城下町の遺構が発見され、国の特別史跡に指定されています。

福井県立歴史博物館

「福井県立歴史博物館」は4つのゾーンで文化・歴史を体感できます。
福井の歴史や民族をわかりやすく紹介します。
福井の「モノ」や「モノ作り」をテーマにした「歴史ゾーン」や、昭和の街並みを再現した「トピックゾーン」などがあります。

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所在地マップ

【所在地】福井県坂井市三国町安島

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