上野城 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

上野城

上野城（うえのじょう）は、三重県伊賀市上野丸之内（上野公園）にあった日本の城（平山城）で、白鳳城、伊賀上野城とも呼ばれます。
伊賀上野城は、上野盆地のほぼ中央にある上野台地の北部にある標高184メートルほどの丘に建てられた平山城で、北には服部川と柘植川、南には久米川、西側には木津川の本流が流れています。

藤堂高虎

藤堂高虎により築城され、現在は当時の内堀と石垣、昭和10年に建てられた天守閣が残っています。
3層からなる城内には武具・甲冑や藤堂家の遺品、横山大観をはじめ名士の色紙46点の天井絵があります。
日本有数の高さを誇る内堀の石垣も必見です。

郷土資料

城には伊賀市の郷土資料を展示してあります。
現在の三層の天守は、昭和10年に川崎克氏により建てられたものです。
伊賀文化産業城とも呼ばれ、市の指定文化財となっています。
上野城は、白い三層の美しい城郭が鳳凰が翼を休める姿に見立てられ「白鳳城」とも呼ばれています。

伊賀市有形文化財

築城の名手「藤堂高虎」が1608年に伊勢国津藩(三十二万石)の藩主に着任し、五層の天守閣を建設しますが、慶長17年（1612）当地を襲った大暴風で倒壊しています。
現存する天守閣は昭和10年に復元されたものですが、石垣と内堀は高虎が築城した当時のままです。
城跡は昭和42年12月27日に国の史跡名勝記念物に、 天守は昭和60年3月18日に伊賀市有形文化財に指定されました。

伊賀文化産業城

天守台にある3層3階の天守は昭和初期築の模擬天守で、正式には「伊賀文化産業城」といいます。
内堀の石垣は30mという日本有数の高さを誇り、美しさも兼ね備えています。
この石垣は黒沢明監督の映画「影武者」のロケ地としても使われました。
三層からなる城内には、1階に藤堂藩ゆかりの武具や甲冑、2階に藤堂家の調度品や天守閣復興者川崎克氏の遺品が展示され、3階は横山大観をはじめとする名士の色紙46点が天井を飾っています。
3階からは城下町の景観を一望することができます。

町並み

藤堂高虎の築城以来、伊賀上野藩の城下町として栄え、碁盤状に区画された町並みは、小京都に数えられています。
天正伊賀の乱による徹底的な破壊により、それ以前の建物は少ないものの、市街地は戦災を免れたため歴史的建物が多数残っています。
また、藤堂高虎が茶の湯に通じていたこともって、町には古くからの和菓子屋さんが軒を連ねています。

観光

城下町観光スポットとして、「だんじり会館」の館内には上野天神祭(毎年10月23・24・25日)で町に繰り出す『だんじり』が3基展示されています。
上野城下の町並みを舞台に鬼行列が練り歩く姿が再現展示されており、鬼たちを間近に見ることができます。
300インチの3面マルチスクリーンで映し出される、四季折々の伊賀上野の様子や、天神祭の臨場感あふれる映像は迫力満点です。
伊賀上野観光協会を併設していますので、観光スポットや道案内もしてくれます。
館内には伊賀上野の物産を集めた「地場産買物処(入館無料)」があり、城下町伊賀上野の郷土色豊かなお土産が数多く揃えられています。

7つの寺院

城下町には町を守るために配置された7つの寺院がある通りがあります。
藤堂家の代々の墓所がある上行寺、 伊賀越仇討で知られる河合又五郎が弔われている万福寺、重要文化財に指定されている本尊阿弥陀如来坐像がある念仏寺など、ほかにも妙典寺・善福院・大超寺と様々な歴史を有する寺が並んでいます。
白壁が続く閑静な界隈をぶらりと歩けば、数々の歴史の面影を辿ることができます。

【所在地】三重県伊賀市上野丸之内１０６