伏見稲荷大社
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外国人に人気の日本の観光スポット
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は京都市伏見区にある神社で、旧称は稲荷神社です。
稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域としています。
全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社で、初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集めています。
外国人観光客からも観光地として人気があり、「トリップアドバイザー(英語版)」による2014年の「外国人に人気の日本の観光スポット」調査では、1位を獲得しています。
約1万基の鳥居
祭神としては「主祭神宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)配神佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神 (しのおおかみ)で、稲荷神が農業の神であるために、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全といったご利益があるとされています。
稲荷山には信者から奉納された約1万基の鳥居があり、特に千本鳥居と呼ばれる所は狭い間隔で多数建てられ名所となっていて、鳥居を奉納する習わしは江戸時代に始まっています。
参道
奥社奉拝所の先には、「お山」と呼ばれる稲荷山を巡拝できる参道が続き、そこかしこに祀られた無数の小さな祠(その数、1万基、あるいはそれ以上とも言われる)が存在し、「お塚」と呼ばれています。
各石碑には「白狐大神」や「白龍大神」などといった神名が記されていて、参拝者の中には、石碑の前にひざまづいて「般若心経」や「稲荷心経」などを唱えている人もおり、日本で神仏分離が行われる前の信仰(神仏習合を参照)が今でも保たれているのを見ることができます。
奥社奉拝所の奥に「おもかる石」という石があって、この石は試し石のひとつで、願いを念じて持ち上げた時、重さが予想していたより軽ければ願いが叶い、重ければその願いは叶わないといわれています。
稲荷
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門前の通りには稲荷寿司をはじめ「稲荷」の名のつく土産物が並んでいます。
名物は雀の丸焼きで、タレをつけて焼き山椒をかけて食べ、以前は一年を通じて販売されていたが、中国製冷凍餃子中毒事件の影響で中国産のスズメが禁輸になって、国産スズメは猟期が冬に限定される為、現在では12月~2月中旬(参拝客が多く供給の追いつかない正月期を除く)のみ食べることができます。
また近年はスズメを捕る猟師も減っており、販売期であっても数は限られ、雀がない場合はウズラの焼き鳥などが売られています。
歴史
秦氏の伊呂具(伊呂巨)が、金持ち自慢に餅を的にして矢で射たところ、餅が突然白鳥に姿を変えて飛び去ったといいます。
白鳥は山城国紀伊郡の稲荷山三ヶ峰に舞い降り、その峰には稲がたわわに実ったといいます。
この奇跡を見た伊呂具が「伊奈利」の名をもって3つの峰に3柱の神を祀った、これが伏見稲荷大社の起源だといわれています。
見どころ
楼門は、1589年(天正17年)に豊臣秀吉が母・大政所の病気平癒を祈って造営した、入母屋造り二層の大門で、楼門前の一対の狐の像は宝珠と鍵を銜えていて、これはそれぞれ御祭神の御霊と米倉の鍵とされています。
本殿は、1499年(明応8年)に復興された檜皮葺きの社殿で、五間社流造と呼ばれる形式で、四方に高欄がめぐらされた豪放優雅な建築で、これを「稲荷造り」ともいって重要文化財にもなっています。
内拝殿は内部が祈祷拝受座になっている拝殿で、元は1694年(元禄7年)の造営の際に本殿に付加された唐破風朱塗りの向拝で、1961年(昭和36年)に切り離され内拝殿に付加されたものです。
外拝殿楼門と同時期に造営され、1840年(天保11年)に改築し、軒先に12基の鉄製釣り灯籠が下がっていてその窓には黄道十二宮の星座があしらわれています。
神楽殿本殿右手にあり、1882年(明治15年)に能楽殿として建造されたものです。
毎日のように神楽が奉納され、見所の一つとなっています。
お山巡り
伏見稲荷大社が鎮座する稲荷山は、山自体が神の宿る場所「神奈備」とされ、信仰の対象になっています。
その稲荷山中にある一ノ社から三ノ社までを巡拝することを「お山巡り」といい、お山巡りをすることを「お山する」といいます。
お山巡りは平安時代から行われていて、江戸時代までは稲荷御鎮座の2月初午の日に行うのが通例でした。
現在は年中お山巡りの参拝客を見ることができますが、2月初午の日は特に沢山の参拝客でお山が賑わいます。
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所在地マップ
【所在地】京都府京都市伏見区深草藪之内町68
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