二条城 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

世界遺産

二条城（にじょうじょう）は京都市中京区二条通堀川西入二条城町にある江戸時代の城で、京都市街の中にある平城で、後述する足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏によるものがありますが、現在見られるものは、徳川氏によるもので、城跡全体が国の史跡に指定されている他、二の丸御殿（6棟）が国宝に、22棟の建造物と二の丸御殿の障壁画計1016面が重要文化財に、二の丸御殿庭園が特別名勝に指定されています。
さらに1994年（平成6年）にはユネスコの世界遺産（世界文化遺産）に「古都京都の文化財」として登録されています。

神泉苑

二条城はかつて平安京の大内裏であった場所の南東端とその南にあった禁園（天皇の庭園）である「神泉苑」跡とにまたがる地にあります。
東西約500メートル、南北約400メートル、ほぼ矩形だが厳密には東側から見て凸型となっています。
南北の幅が狭くなっている西側部分が徳川家光の時代に行われた寛永の大改修によって拡張された部分で、家康による創建時は現在の東側半分（二の丸）のみでありました。

城門

外部との出入り口としての城門は東西南北に1つずつありますが、南門は1915年（大正4年）に大正天皇の大典に備え新たに造られたもので、本来の城門ではありません。
正門は堀川通に面した東大手門（櫓門）で、西門（埋門）と前述の南門は外堀を渡る橋がなく使用されていないです。
北大手門（櫓門）も普段は閉鎖されていて、この他に城内には5つの城門があります。

八陣の庭

庭園としては、別名「八陣の庭」があって、小堀遠州の代表作として挙げられることも多い桃山様式の池泉回遊式庭園です。
池には3つの島が浮かび、池の中央やや北よりにもっとも大きい蓬莱島があって、その北に亀島、南に鶴島があります。
亀島は亀の形に、鶴島は鶴の形に石が組まれています。
蓬莱島は亀島と共に見えるアングルからは鶴の形に、鶴島と共に見えるアングルからは亀の形に石が組まれていて、常に鶴亀の一組を表現する趣向となっています。

観光

二条城付近の周辺観光としては、「出世稲荷神社」という二条城近くにある神社で、豊臣秀吉が、信仰していた稲荷大神を祀ったのが始まりで、秀吉の劇的な出世ぶりから、後に後陽成天皇が命名したそうです。
「神泉苑」は平安京造営の際、設けられた禁苑で、天皇や公家の御遊地となり、舟遊びや遊宴などが催され、平安時代にここで行われた御霊会が後の祇園祭となっています。
江戸初頭、徳川氏の二条城築造にともない、境内の縮小されています。
池中の中嶋には弘法大師の雨乞い伝説を伝える善女竜王を祀り、神泉苑祭や神泉苑大念仏狂言が行われ、王朝時代のみやびを今も伝える名苑です。

【所在地】京都府京都市中京区二条城町５４１