法隆寺

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世界遺産(文化遺産)

法隆寺(ほうりゅうじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町にある寺院で、聖徳宗の総本山で別名を斑鳩寺(いかるがでら)といいます。
法隆寺は7世紀に創建され、古代寺院の姿を現在に伝える仏教施設であり、聖徳太子ゆかりの寺院です。
創建は金堂薬師如来像光背銘、「上宮聖徳法王帝説」から推古15年(607年)とされ、金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられています。
境内の広さは約18万7千平方メートルで、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群です。
法隆寺の建築物群は法起寺と共に、1993年に「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されていて、建造物以外にも、飛鳥・奈良時代の仏像、仏教工芸品など多数の文化財を有します。
18万7千平方メートルもの広大な敷地内には、19棟の国宝建築物をはじめ、建立以来人々をひきつけてきた幾つもの文化財が存在し、文化史上重要な寺院であることから1993年12月に世界文化遺産に指定されました。

木造建築では世界最古

聖徳宗の総本山である法隆寺には、金堂や五重塔をはじめ現存する木造建築では世界最古といわれる建造物が並んでます。
イカルという鳥の名に由来を持つ斑鳩(いかるが)の地に法隆寺が建立されたのは607年(推古十五年)のことで、推古天皇と聖徳太子が用明天皇の病を治すために、薬師像を祀る斑鳩寺(現法隆寺)の建築を進めたことが始まりとされています。
しかし用明天皇のために創建された最初の法隆寺は、創建から64年後の670年(天智天皇9年)に火災で焼失したと日本書紀に記されていおり、現在の法隆寺は672年から689年にかけて再建を始めたものとされています。

聖徳太子

聖徳太子は574年(敏達3年)用明天皇と穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとのひめみこ)の皇子として生まれました。
生前、厩戸皇子(うまやとのみこ)とよばれていました。
この厩戸という名の由来は日本書紀によれば母の穴穂部間人皇女が池辺雙槻宮の庭の厩(うまや)の前で産気づき皇子を出生したため、厩戸皇子(うまやとのみこ)と呼ばれたとされていますが、この記述は唐の時代に中国に伝わったキリスト教の影響により厩戸という名前に連想させて日本書記に追記されたのではないかと考えられ、本来の厩戸は蘇我氏の地元の「馬屋戸」に由来するのではないかと考えられます。
また、聖徳太子という記述は753(天平勝宝3)年に編纂された「懐風藻」で初めて出てきます。
叔母にあたる推古天皇の摂政として、冠位十二階や憲法十七条を制定し、天皇記、国記の編纂を行いました。
また、607年には小野妹子を隋へ派遣して、大陸の優れた文化・芸術の導入に努めました。
仏教の導入には特に力を入れており、「三経義疏」を著わし、601年の斑鳩宮の造営や、法隆寺、四天王寺を建立するなど多くの業績を残し、正に政治・文化の両面で、日本の基礎を築き上げた人物といえるでしょう。

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所在地マップ

【所在地】奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1

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