満奇洞
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幻想的な雰囲気
満奇洞(まきどう)は、岡山県新見市にある鍾乳洞で、岡山県指定天然記念物(昭和32年11月5日岡山県指定)、岡山県高梁川上流県立自然公園特別地域に指定されています。
岡山県新見市の草間カルスト台地に存在する鍾乳洞で、内部は高低がさほどない全長約450mの洞窟が続いています。
雄大な地底湖があり竜宮城のような橋がかけられていて、数々の鍾乳石がライトアップされ幻想的な雰囲気が楽しめます。
奇に満ちた洞気
満奇洞の名の由来は昭和4年にこの地を訪れた歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が「奇に満ちた洞」と詠んだことからと言われるようになりました。
映画「八つ墓村」のロケ地としても使われた鍾乳洞で、江戸時代末期、狸猟をしていた猟師により偶然発見されものです。
岡山県の鍾乳洞ではもっとも早く存在が認知されたといわれていて、洞穴は、平面に発達した迷路のようになっています。
総延長は450m、最大幅25mで、洞内には無数のつらら石・カーテン・洞穴サンゴが発達した見事な景観をもっています。
泉水
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洞穴にある「泉水」には、イタリアの「トレビの泉」にならって、コインを投げ入れる人がいます。
願い事を思い、後ろを向いて、左肩越しに投げ入れると、その願いがかなうと言われています。
井倉洞や満奇洞は、その台地の中にできた洞窟です。
石灰岩の多くは、海の底にたまった古い時代のサンゴや小さな生物のカルシウム分が、地球の中に何億年も抱きしめられてできたものです。
私たちは、何億年も前の生命を、今、石灰岩という形で目の当りにしているのです。
石灰岩は、炭酸ガス(二酸化炭素)を含んだ水に溶かされ、溶かされてできたのが洞穴です。
石灰柱
石灰岩を溶かした水が、天井から落ちるとき、溶けていた石灰分が「つらら」のようにつながりできたのが「鍾乳石」で、落ちたところに石灰分が積もって竹のようにできたのが「石筍」です。
上からの鍾乳石と下からの石筍がつながると「石灰柱」になります。
鍾乳洞は、水と石灰岩の出会いと別れの永い歳月の造形です。
岡山県の石灰岩地帯の一つ草間台に点在する鍾乳洞の中で、延長450m、その昔には、「槙の穴」と呼ばれていた鍾乳洞で、変化に富んだ洞内は「リムストーン」や「鍾乳管」石柱に特色のある鍾乳石に一面が覆われ、様々な2次生成物を見ることが出来、まさに「奇趣に満ちた洞」となっています。
リムストーン
「リムストーン」とは百枚皿のことで、高さ24m,幅8mの巨大な入り口(チケット写真)を入ってすぐのところに有ります。
この他、主洞には無数の鍾乳石が天井から垂れ下がる傘づくしや「青天井」「洞内富士」「大松茸」などと名付けられた見どころが次々と現れるのは圧巻です。
「鍾乳管(ストロー)」とはつらら石のことで、天井から垂下しているつらら石も、肉厚0.3~1.0mm,内径0.4~0.7cmの鍾乳管が元になっているので、輪切りにすると中心部に穴が空いています。
「石柱」とは床の上に立っている石筍が伸びて、天井から下がっている「ストロー」「つらら石」「カーテン」などと結合して床と天井をつないでしまったものを石柱と呼びます。
「動の井倉洞」に対し、「静の満奇洞」と言われる満奇洞は、最奥部に清らかな泉を湛えてはいるものの地下水流の流れは殆ど無く、静寂の世界に幻想的にライトアップされた鍾乳石が浮かび上がっています。
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所在地マップ
【所在地】岡山県新見市豊永赤馬2276−2
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