厳島神社
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世界文化遺産
嚴島神社(いつくしまじんじゃ)は、広島県廿日市市の厳島(宮島)にある神社で、古くは「伊都岐島神社」とも記されました。
全国に約500社ある厳島神社の総本社で、ユネスコの世界文化遺産に「厳島神社」として登録されています。
広島湾に浮かぶ厳島(宮島)の北東部、弥山(標高535m)北麓に鎮座し、厳島は一般に「安芸の宮島」とも呼ばれ日本三景の1つに数えられています。
当社は平家からの信仰で有名で、平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられました。
社殿は現在、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に、14棟が重要文化財に指定されています。
そのほか、平家の納めた平家納経を始めとした国宝・重要文化財の工芸品を多数納めています。
祭神は以下の3柱で、宗像三女神と総称されています。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)で、市杵島姫命は神仏習合時代には仏教の女神・弁才天と習合し、隣接する大願寺と一体化して大伽藍を構成していました。
現在、大願寺は「日本三大弁才天」の1つとされています。
宮島
厳島神社の鎮座する厳島(宮島)は「神に斎く(いつく=仕える)島」という語源のように、古代から島そのものが神として信仰されたと考えられています。
厳島中央の弥山(標高535m)山頂には巨石が連なっており、山岳信仰の対象であったとされます。
社殿は海の上に建てられているため、台風・高潮の影響・被害を受けるのは宿命的であり、床の木材を隙間を空けて敷くなどの対策を取っていますが、それでも大型の台風が直撃した際には倒壊などの被害を受けることがあります。
そのたびに大規模な修復を行っており、修復することを前提に建てられた社殿であるといえます。
主要な社殿産
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厳島神社の主要な社殿は、厳島の北部、大野瀬戸に面した有浦(ありのうら)と呼ばれる湾の奥に建っています。
湾のもっとも奥まったところに宗像三女神を祀る本社が北(厳密には北西)を正面としています。
本社社殿は奥の本殿と手前の拝殿の間を幣殿でつないで全体を1棟とする形式であり、拝殿の手前には祓殿(はらいでん)が建っています。
祓殿のさらに手前(海側)には「高舞台」と呼ばれる高欄付の舞台があり、舞楽の奉納などに使用されています。
廻廊
廻廊(かいろう)の床板は、1間に8枚敷いてあり、釘は使っていません。
板と板の間は少し開いており、潮が高い時や台風時に波のエネルギ-を減免・消波する構造になっていて建物を守る工夫が行われています。
この床板には釘が使われていません。
また、床は二枚重になっていて、本来の床板は下にあるほうで、上に敷いてあるのは養生板(ようじょういた)といい、参拝者が土足で歩いても良いようになっています。
これは近年になって施工されたもので、昔は履物を脱いで昇殿していました。
客神社産
客神社(まろうどじんじゃ)は天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)・活津彦根命(いきつひこねのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと)・天津彦根命(あまつひこねのみこと)・熊野櫞樟日命(くまのくすびのみこと)の5男神が祀られています。
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所在地マップ
【所在地】広島県廿日市市宮島町1−1
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