祖谷のかずら橋
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重要有形民俗文化財
かずら橋(かずらばし)は、サルナシ(しらくちかずら)などの葛類を使って架けられた原始的な吊り橋で、徳島県三好市西祖谷山村善徳にあるものが有名です。
さらにその奥地、同市東祖谷菅生にも2橋架けられています。
祖谷のかずら橋の場合、古文書によると、かって7ないし13の橋が存在したとされます。
起源はその昔、弘法大師が祖谷に来たとき困っている村民のために架けたとか、あるいは平家の落人がこの地に潜み、追手が迫ってもすぐ切り落とせるように葛を使って架設したとの伝説もあります。
現在の西祖谷山村善徳のかずら橋は長さ45m、幅2m、谷からの高さ14mで日本三奇橋の一つであり、重要有形民俗文化財となっています。
1970年に国鉄のディスカバー・ジャパンキャンペーンで登場したことで知名度が飛躍的に向上しました。
現在でも年間35万人の観光客が通るため、老朽化が早い事から3年に一度架け替えが行われており、約2週間~1ヶ月を要します。
材料である太いかずらの調達は年々困難になってきており細いかずらを撚り合わせて使用しているといいます。
東祖谷菅生のものは奥祖谷二重かずら橋と呼ばれ、男橋と呼ばれる長さ42mのものと女橋20mが並んで架かっています。
いずれも人ひとり渡っても揺れ、床面も「さな木」と呼ばれる丸太や割木を荒く編んだだけであり、すき間から川面が望めます。
男橋は昔の生活道にかけられた橋を復元したもので、女橋は男橋よりも小さく、上流側にかけられています。
周囲には原生林
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周囲には原生林が広がり、眼下の祖谷川は源流に近いため水の透明度が高く、夏でも冷たく澄み切っています。
そういったこの橋の特徴をよく表す歌として「祖谷の粉ひき節」が知られています。
冬場の厳寒な山野で採取した自生の「シラクチカズラ」を編み連ねて創られるかずら橋は、当時の人々には大切な生活路として祖谷川各所に架けられていたそうですが、今では西祖谷山村の「祖谷のかずら橋」と東祖谷の「奥祖谷二重かずら橋」を残すのみとなっています。
重さ約5トンにもなるシラクチカズラで作られおり、3年毎に架け替えが行なわれます。
現在は周辺が整備されており、大型バスやマイカーでも訪れることのできるスポットになっていますが、その昔は断崖を通らなければ辿り着けない「秘境」でした。
いつ訪れても美しい
かずら橋は周囲を木々に囲まれ、眼下には祖谷川の渓流を見下ろすロケーションで、春は藤が咲き、夏は新緑、秋は紅葉に染まり、冬は見事な雪景色となります。
いつ訪れても美しい、四季折々の景観を楽しむことができます。
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所在地マップ
【所在地】徳島県三好市西祖谷山村今久保345-1
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