四万十川
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名水百選
四万十川(しまんとがわ)は、高知県の西部を流れる渡川水系の本川(一級河川)で、全長196km、流域面積2270km2です。
四国内で最長の川で、流域面積も吉野川に次ぎ第2位となっています。
本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」、また柿田川・長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれ、名水百選、日本の秘境100選にも選ばれています。
主な支流としては、梼原川・広見川・黒尊川・目黒川・中筋川です。
「四万十川」に改名
河川法上では1928年から1994年まで「渡川」が正式名称でしたが、1896年(明治29年)の旧河川法により、1928年(昭和3年)11月1日に「渡川」を法律上の公式名称に採用し、その後の昭和39年の新河川法でもそのままでしたが、平成6年7月25日に「四万十川」と改名されたものです。
日本有数の河川
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四万十川は水質も良く日本有数の清流で、古くから漁が盛んに行われてきました。
天然ウナギ・アユ・ゴリ(チチブ、ヌマチチブ)・ツガニ(モクズガニ)・テナガエビなどの魚介類のほか、青海苔の産地として知られています。
四万十川は川漁で生計を立てている人が多いことでも日本有数の河川といえます。
四万十川では、以下のような伝統漁法が行われてきた。
柴漬けテナガエビ、スジエビ、ウナギなどでは、魚葉の付いたままの枝を束ね、水中に沈めることで、何日か置くと枝や葉の隙間にテナガやウナギ、カニ、魚等が住み着くので、柴漬けを上げ、大きな受け網の上で振るうと、獲物が落ちてくるという仕掛けがあります。
また、コロバシというテナガ、ウナギなどに使う仕掛けで現在では塩ビ製の筒状の仕掛けを使います。
石の山を積んだ「石黒」というウナギ用の仕掛けや、サザエの貝殻を何百個も吊るしたロープを両端の人が上流から下流に向けて曳き、サザエの光と音に驚いたゴリを網に追い込んで漁獲するというものもあります。
47の沈下橋
四万十川には支流も含めて47の沈下橋があり、沈下橋とは低水路・低水敷と呼ばれる普段水が流れているところだけに架橋されるものです。
沈下橋の特徴として、橋の上に欄干がないか、あってもかなり低いもの・増水時に取り外し可能な簡易的なものしか付いていないことがあげられます。
源流の森
四万十川源流の森としては、不入山北麓に広がる四万十川源流のを中心とした森林があり四国カルスト県立公園の指定区域にあります。
四万十川源流の森として水源の森百選に指定されています。
樹齢200年に近い自然林と国有林が管理する針葉樹林の人工林が茂り、源流はv字谷を刻み岩肌と森林の緑と清流と石灰岩質の岩肌で渓谷美を形成しています。
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所在地マップ
【所在地】高知県四万十市
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