阿蘇山 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

熊本県のシンボル

阿蘇山（あそさん）は、熊本県阿蘇地方に位置する活火山で、広大なカルデラ地形（鍋型）・外輪山を含めた全域を指します。
2007年、日本の地質百選に「阿蘇」として選定されていて、2009年（平成21年）10月には、カルデラ内外の地域が巨大噴火の歴史と生きた火口を体感できる「阿蘇ジオパーク」として日本ジオパークに認定されています。
阿蘇山は、世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持ち、「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれています。
火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できるが、活動が活発化したり、有毒ガスが発生した場合は火口付近の立入りが規制されます。
「阿蘇山」は通称・総称であるが、カルデラ内部に出来た中央の高い山々は中央火口丘群で、これを阿蘇五岳（あそごがく）とよんでいます。
北側の阿蘇谷方面から阿蘇五岳を見た姿は、釈迦が寝ている姿＝涅槃像に似ていると言われており、名物の雲海で五岳が雲間から浮かんでいる姿は特に好まれています。
外輪山の内側を中心として阿蘇くじゅう国立公園に指定されていて、温泉や観光・レジャースポットが点在する有数の観光エリアです。
夏になると多くのライダーがツーリングで訪れる場所でもあります。

1,000m級の山が連なる

最高峰の高岳（1,592.3m）を始めとする中岳（1,506m）、根子岳（1,408m）、烏帽子岳（1,337m）、杵島岳（1,270m）の阿蘇五岳の他、往生岳（1,235m）などを含む1,000m級の山が連なり、烏帽子岳山頂には一等三角点「西烏帽子岳」、高岳山頂には三等三角点「高岳」、根子岳山頂東側の尾根には二等三角点「根子岳」が設置されています。
年間平均気温は9.9℃で、九州の他地域と比べると大幅に低く、東北地方の大半の都市と比較しても低い値となっています。
降水量は年間降水量3206.2mmと大変多く、特に6月から7月にかけての梅雨の時期は土砂降りの大雨が続き、その豊富な雨水は大地を潤し、県の地下水資源ともなっています。
一般に「阿蘇山」と呼ぶ場合、中央火口丘群の根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の5つの山の総称を指すことが多く、最高地点は高岳の1,592メートルで、「ひごくに（肥後国）」の語呂合わせで覚えられています。
中岳の火口は現在も噴煙を上げ続け時々噴火する活火山で、火口西側まで道路（阿蘇山公園道路）が通じています。

周辺の温泉街

観光としては、最近ではアジア方面の国からの観光客が増えていて、以前は火口まで自家用車で乗り入れることは出来なかったが、最近駐車場が整備され火口まで徒歩1分というところまで自家用車で行くことが出来ます。
ロープウエイも整備されていて、山麓には複数のキャンプ場もあり、草千里では乗馬も行われています。
特に草千里（草千里ヶ浜）は風致景観が良く近代詩にも詠われており、国の名勝及び天然記念物に指定されています。
阿蘇山は巨大な火山ゆえに、その周辺はたくさんの温泉に恵まれています。
阿蘇くじゅう国立公園に属し、カルデラ内には阿蘇内牧温泉や阿蘇赤水温泉の温泉街があります。
烏帽子岳周辺には垂玉温泉や地獄温泉などの一軒宿がり、外輪山北の南小国町には、黒川温泉などのたくさんの温泉が湧出しており、国民保養温泉地にも指定されています。

【所在地】熊本県阿蘇市黒川