高千穂神社

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二度の改称

高千穂神社は、宮崎県西臼杵郡高千穂町に鎮座する神社です。
古来「十社(じっしゃ)大明神」や「十社宮」などと称されていましたが、明治4年(1871年)に「三田井神社」と改称、更に同28年(1895年)現社名に改称しました。
主祭神は一之御殿(いちのごてん)の高千穂皇神(たかちほすめがみ)と二之御殿の十社大明神です。
御祭神は、上古高千穂皇神と申し上げ別名十社大明神という神号で親しまれています。
十一代垂仁天皇の御代の御創建で、六国史にも掲載されている国史見在社です。
天慶年間には高千穂十八郷八十八社の総社として、特に往昔、武神、農産業、厄払い、縁結びの神として広く信仰を集め、鎌倉幕府をひらいた源頼朝は、畠山重忠を代参として天下泰平の祈願をし、皇室発祥の聖地に対する尊皇のまことを表しました。

境内

境内には、源頼朝の代参・畠山重忠手植えの樹齢約800年の「秩父杉」や、二本の杉の幹が一つになった「夫婦杉(めおとすぎ)」がそびえています。
この夫婦杉の周りを大好きな人と手をつないで3回廻ると幸せになるといわれています。
どこの神社の境内でも杉の木を数多く見かけることがありますが、これは杉の木が天に向ってまっすぐ伸びるため、天上界から降りてくる神様の目印になるといわれているからです。
鎮石(しずめいし)」は、垂仁天皇の命により伊勢神宮と高千穂神社に設置された石で、願いを込めて祈ることで、世の中の乱れや人の悩みが鎮められるといわれています。

周辺の観光

付近の観光として、天安河原(あまのやすがわら)があります。
天安河原(あまのやすがわら)は、天岩戸神社西本宮から岩戸川に沿って徒歩で約10分、天照大神(アマテラスオオカミ)が岩戸にお隠れになった際天地暗黒となり、八百万(やおよろず)の神がこの河原に集まり神議されたと伝えられる大洞窟(奥行き25m、間口30m)があり、別名「仰慕ヶ窟(ぎょうぼがいわや)」とも呼ばれています。
以前は社のみがあり信仰の対象となっていたが、いつのまにか祈願を行う人たちの手によって石が積まれていくようになりました。
現在では無数にある積まれた石が天安河原の神秘的かつ幻想的な雰囲気を一層引き立てています。
「常光寺の滝(じょうこうじのたき)」は、標高1756mの祖母山から湧出する自然水が創りだす荘厳な滝で、落差37mです。
寺の住職がこの滝の水を飲んで、大変長生きされたことから「長寿の滝」「白糸の滝」ともいわれます。
流れ落ちる水と岩肌の色、そして紅葉との相対的な景観は絶景であり、町内はもちろん、町外からも多くの観光客がこの滝を観に訪れています。

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所在地マップ

【所在地】宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037

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