知床五湖 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

融雪期に数の増える湖

知床五湖畔は北海道斜里町にある湖です。
一湖から五湖までの名前がついていますが、湿地帯には融雪期に数の増える湖です。
観光地としては一湖を見下ろす展望台や湖をめぐる遊歩道が整備されており、風景としても知床連山や原生林の美しい風景がが観光客にも人気があります。
知床湖畔はもともとあまり知られてはいませんでしたが、営林署によって積極的な道路の整備が行われたところ、核となる観光地がなかった知床半島には名所となり注目されるようになりました。

遊歩道から観察できる動物たち

遊歩道においてはエゾリスやエゾシカなどが観察されますが、ヒグマが目撃されることもあって注意が必要です。遊歩道の一部が閉鎖される場合や、夜間と冬期は閉鎖されることがあります。
知床五湖は山間部であるために、ヒグマの生息地でもあって遊歩道でも頻繁にヒグマが出没することが多いです。
観光客が増加してくると自然環境への悪影響や危険性が懸念されるようになりました。
8月から10月までは植生保護期でもあって、地上遊歩道はレクチャー（10分間）を受講することで個人散策ができます。

知床の雄大な自然

知床五湖では知床の雄大な自然を感じたり、原生林に囲まれた湖をゆっくりと散策できるようになっており、標高差の少ない約３kmのコースは魅力的で人気があります。
ただし、ヒグマ活動期の５月から７月までは知床五湖畔は認定資格を持つ、ネイチャーガイドの引率するガイドツアーのみ地上遊歩道を歩けます。

ヒグマの危険

知床五湖では、混雑に伴う植生侵食やヒグマの危険と重なる閉鎖によって不安定な運用などの課題がありました。
そのため地「利用調整地区制度」という新しい利用のあり方がはじまり、これは厳正的な風景が保たれている地区において、将来にわたる持続的な利用を実現するために、利用人数などの調整を行うことを目的としています。
「利用調整地区制度」は自然景観や生物の多様性の維持を推進するためのものになっています。
環境大臣が定めた期間に利用調整地区に立ち入る場合には、環境大臣に申請して認定を受けることが必要になってきます。
ヒグマは元来臆病な動物ですが、驚かせると攻撃行動をとってくることがあり、食べ物や子グマを守る習性のとても強い生き物だといわれています。
知床五湖の散策では、ヒグマについての充分な知識や装備を身につけた上で巡視員やヒグマ対策チームの指示に従って行動をとるように注意します。

バリアフリー構造の新展望台

新展望台の高架木道の利用については、バリアフリー構造でヒグマ対策として電気冊が併設されている上に、泥でクツが汚れることもありません。往復40分程度の自然風景散策が楽しめます。
歩道・木道の利用については、「決められた周囲順路を守ること」ということがあって、それはヒグマが出没した場合に、追い出しなどの対応をとるためのものになります。
また、食べ物などの持ち込みでは、ヒグマを誘引して人身事故を招く場合や、キツネなどの野生動物の生態に悪影響を及ぼす場合があるので、エサやりなども絶対に禁止されています。
知床五湖の歩道や木道があるところでは、歩く場所も踏み痕ができてしまうことで、植生が簡単には回復できないことが知られています。
写真などを撮る場合にも道から外れずに撮影することが必要です。
ペットを連れて散策に入ることは禁止されており、ヒグマやエゾシカなどに遭遇した場合、ペットを連れて入ることで興奮させてほかの事故に巻き込むことも考えられます。

【所在地】北海道斜里町知床国立公園内