龍泉洞
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鍾乳洞
龍泉洞(りゅうせんどう)は岩手県岩泉町にある鍾乳洞です。
岩泉湧窟(いわいずみわっくつ)ともいわれ、総延長約5000m以上と推定されています。
秋吉洞・龍河洞とともに「日本三大鍾乳洞」のひとつに数えられており、地底湖もあって、1985年には名水百選に選ばれています。
その奥から湧き出る清水が数箇所で深い地底湖を形成していて、中でも第3地底湖は水深98m、第4地底湖は120mと日本一で、世界でも有数の透明度を誇っています。
宇霊羅山
標高604mの「宇霊羅山(うれいらやま)」の東麓に洞口をもつ、日本有数の鍾乳洞です。
その見学コースとしても約700mで一部急な階段がありますが良く整備されていおり、所要時間は30分〜40分です。
龍泉洞は観光整備工事中の1967年に龍泉洞入口の向かい側に新たな洞窟が発見されていて、これを龍泉新洞といって、その洞内からは土器・石器などが多数発見されています。
龍泉新洞は龍泉洞の下流部にあたるとされています。
有数の透明度の水
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龍泉洞の水は世界でも有数の透明度を誇っています。
これは地下深くに潜り混んだ沢の水が地底湖で湧出するためで、それは良質の腐植土によって濾過されているといわれています。
龍泉新洞
龍泉新洞は昭和42年に発見されました。
龍泉新洞科学館では洞内から発見された多数の土器や石器などを公開していて、洞穴学・地学・生物学・考古学などの貴重な資料や標本を展示し、世界ではじめての自然洞穴科学館としています。
洞内には、キクガシラコウモリ・コキクガシラコウモリ・モモジロコウモリ・ウサギコウモリ・テングコウモリというココウモリ5種の生息が確認されており、これらは洞窟とともに国の天然記念物に指定されています。
ライトアップされている地底湖
洞窟内にいくつも存在する地底湖はすべて水中がライトアップされています。
大地底湖を構成する複雑な立体構造は断層面に沿って地下水が流れ出ただけでは形成されず、フレアティックゾーンと呼ばれる洞穴を完全に満たした地下水が有圧水流となって、地下水面下でも溶食が行われた結果、上下にも広がりを持つ洞穴と成長していき、このような洞穴をサイフォン型と呼んでいます。
道路の拡張工事中に発見された新洞は人が入ってはいけない大きさの支洞が随所にあります。
中を覗くと真っ白な鍾乳洞・石筍・カーテンなど形成途中のみずみずしい鍾乳洞を堪能することができ、むかしは大陸と陸続きだったことを証明するヘラジカの歯や骨でつくった櫛なども発見されています。
炭酸カルシウムを主成分とする石灰岩は酸に溶けやすい性質をもっています。
大気中の二酸化炭素を溶解した雨水や有機物の分解生物を含む土壌などを浸透してきた地下水は弱酸として石灰岩に溶解作用を及ぼします。
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所在地マップ
【所在地】岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1-1
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