九階の滝 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

神様の滝

秋田には、昔から地元の猟師でも「神様の滝」として容易に近寄れなかった幻の滝があります。
秘境中の秘境で、「地元の人さえ数えるほどしかいない」という過酷さのある秘境で、この滝は九段からなって、全体としても落差が135mもあります。

様ノ沢の最深部

九段滝は太平湖に注ぐ、粒様沢の源流部を形成する様ノ沢の最深部に位置する原生郷です。
赤水渓谷の一服ノ滝頭部に注ぐ、枝沢を登って峰を横断して様ノ沢の深部に降下するのが一般的です。
尾根の展望地「天狗ノ覗き」からはスラブを落ちる九階ノ滝が飛び込んできます。
景観としてのパワースポットで、ブナ・キタゴヨウマツ・ネズコがすり鉢状に囲んでいます。
昭和初期には、玉川温泉への「湯治ルート」であり、眼下には九階滝を眺めて往来したといいます。

様ノ沢支流にかかる滝

九段の滝は粒様沢の様ノ沢支流にかかる滝で、この滝へのアプローチは大変に危険を伴い、案内なしでのアタックは控えたほうがよいです。
粒様沢は下流に巨大なスラブ滝があって、下流からの遡行では九段滝にたどり着けません。
登り方としては、森吉山鳥獣保護センターから登山に沿って、ノ口沢を遡ります。
ノ口沢が桃洞沢と赤水沢に別れる地点で登山道を降りて渓谷に入り、赤水沢を遡行し、約30分ツルツルのナメ沢を遡行したら、小さな支流を東へと登り、登りつめたコル付近から９階滝遠望が望めます。

9段の滝

九段滝は１段目から８段目まで、小さく小滝が続きます。
最後の９段目の滝だけいっきに斜めに落ちていきます。
九段滝は森吉の秘境中の秘境で、地図にも名前さえ記されておらず、登山者の目に触れるようになったのはつい最近のことです。
この滝を求めて多くの遭難者が出ているという話もよく耳にするほどです。

仙人平

標高1,220mの仙人平と呼ばれる地点は6月にはチングルマとイワカガミなど高山植物の楽園となっています。
カタカゴと親しまれ万葉集にも詠まれて、カタクリ粉の原料とされています。
秘境・九段の滝は粒様沢上流様ノ沢源流は屹立する一枚岩の壁が連続していて、登山では初心者は不向きで峰越えはザイルの装備も必要で、ガイドの依頼が必要です。

森吉山

森吉山は標高1454mで北緯40度に位置する山です。
秋田県のほぼ中央に位置する独立峰で、そのむかしから秋田山と呼ばれてきました。
広い裾野、懐の奥深さ、穏やかな山容など美しい景観を楽しめます。
森吉山は直径3キロのカルデラを形成しています。
山頂は南端に位置していて、中央火口丘の向岳です。
優美な山容は訪れる人を魅了します。ビューポイントは一ノ腰・前岳・石森・山人平・ヒバクラ岳・馬ノ背で、そこからの景観は四季を通して美しいです。

【所在地】秋田県北秋田市