抱返り渓谷（だきかえりけいこく） 人気の観光旅行スポットや名所を都道府県別に紹介

県立自然公園

抱返り渓谷(だきかえりけいこく）は秋田県仙北市にある渓谷です。
雄物川支流の玉川中流に位置し、長さは約10kmにも及びます。
田沢湖抱返り県立自然公園に指定されています。
東北の耶馬溪ともいわれて、奇岩でも「一湯」「六滝」「三島」の見どころがあるといわれます。
観光としてもみちのくの小京都で知られる角館があるために、紅葉のシーズンには観光客で賑わいます。
名前の由来としては、地形のために人がすれ違うときに互いに抱き合って振り返ったことからきているといわれます。

新緑と紅葉の名所

抱返り渓谷(だきかえりけいこく）は新緑と紅葉の名所で遊歩道が整備されています。
紅葉の見頃としては毎年10月下旬頃で、赤い葉っぱが落葉していて全体的に黄色く色づき、渓谷とのコントラストがとてもきれいです。

「神の橋」からの眺望がすばらしく、奇岩や大小の滝を気軽に見ることができます。

「神の岩橋」は渓谷入口に架かる全長80mの吊り橋です。
県内でもっとも古い歴史の吊り橋であり、大正15年にできた林道軌道で県内でもっとも古い歴史の吊り橋です。
途中で見えてくる川の流れの「若狭の急流」は、抱返り三急流のひとつとして、流れが激しく水が岩に砕け散る音が、勇壮なまでのけものの雄叫びのように聞こえるといいます。
今はダムによって源水していて、「老虎のささやき」と表現している人もいるくらいです。
また、「帝釈の岩屋」と呼ばれる奇岩が目についてきます。抱返り大尺明神の生まれ育った岩屋とも伝えられています。
ほかにも帝釈坊という鬼が住んでいたところともいわれ、この鬼は村人の葬式になると里に現れて悪事をしたと言い伝えられています。

回顧の滝（みかえりのたき）

渓谷入口を上って30分ほどのところには「回顧の滝（みかえりのたき）」といわれる名画のような滝があります。
毎年10月から11月上旬には抱返り紅葉祭が行われています。
シーズンには土日はすごい人並みが予想されます。
10月中旬から、11月初旬くらいまで無料シャトルバスが運行されていて、武家屋敷から出るものもありますが、朝一番は角館駅10：15発からとなっています。
途中芸術村に立ち寄って30分弱くらいで到着します。
抱返り渓谷は、ポスターなどでその神秘的なまでの美しい青い色の清流を見て訪れる観光客も多いです。
「回顧の滝（かいこのたき）」は抱返り渓谷にある滝で、「振り返ってもういちど見たい」ということから名ずけられたといわれています。
高さは30mで水量も豊かな滝は渓谷に流れ落ちる様はとても印象的です。
むかしは狭く険しい山道でしたが、いまは遊歩道などとても素敵なハイキングコースになっていて、途中「若返りの水」という水飲みばもあって飲めるようになっています。
「祈願橋」というかなり揺れる橋もあり、またそこから見える景色も色とりどりで緑色と黄色のコントラストが美しいです。

【所在地】秋田県仙北市田沢湖卒田