立石寺(りっしゃくじ)
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四寺廻廊
石立寺(りっしゃくじ)は山形県山形市にある、天台宗のお寺です。
山号は「宝珠山」で本尊は薬師如来です。古来では悪縁切りとして信仰を集めています。
蔵王国定公園にも指定されていて、平泉中尊寺・毛越寺・松島端厳寺とともに「四寺廻廊」と言う巡礼コースにもなっています。
創設と建物
立石寺の創建は貞観2年(860年)に清和天皇の勅命で円仁(慈覚大師)が開山したといわれます。
石立寺には円仁(慈覚大師)の遺骸を安置するといわれる入定窟(にゅうていくつ)があります。
根本中堂
「根本中堂」は立石寺の本堂にあたる御堂です。
現在の「根本中堂」は延文元年(1356年)に初代山形城主・斬波兼頼が再建したもので、本尊として慈覚大師と伝えられる木造薬師如来坐像をお祀りしてあります。
せみ塚
「せみ塚」は、俳句で有名な松尾芭蕉翁が山寺を訪れた際に残した短冊を、弟子たちが土台石の下に埋めて塚を建ててみせました。
斎藤茂吉などその後は多くの俳人や歌人たちが訪れていて、芭蕉翁の残した詩は参道の至るところに句碑となって残っています。
開山堂・納経堂
開山堂・納経堂には、崖下にある自然窟に大使の御遺骸が金棺にいれられて埋葬されています。
御堂には、朝夕、食飯と香が絶やさずに供えられており、年に一度のご命日の一月一四日に法要が行われて御開帳されます。
納経堂は山内でもっとも古い建物です。奥之院では四年をかけて写経された法華経が納められています。
奥之院
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「奥之院」は「如法堂」ともいって、釈迦如来と多宝如来の両尊を御本尊としています。
参道の終点にあるので、「奥之院」と呼ばれていて、この道場では、慈覚大師がはじめられた石墨草筆・一字三礼の如法写経行が護られていて、像高五メートルの金色の阿弥陀如来も安置されていて宗派を問わず供養に多くの人たちが訪れています。
如法堂
如法堂には、多くの絵馬や子どもの写真、着飾った人形など奉納されています。
この絵馬は「むさかり絵馬」と呼ばれ、不幸にして結婚前になくなった若者の霊を弔っています。
性相院
「性相院」は、明治元年に山の善行院、極楽院を合併されて現在に至っています。
むかしは、山上にあった十二支院のひとつで、慈覚大使作と伝えられる阿弥陀如来を本尊とした、運慶作の毘沙門天を安置してあります。
金乗院
「金乗院」も十二支院のひとつで、延命地蔵菩薩を本尊として、千体・不動明王を安置してあります。
お寺は天保十一年(1840年)3月に、澄明旭海によって再建されたものです。
中性院
「中性院」は阿弥陀如来を本尊として、明治元年に不動院と合併されています。
背後の岩窟には新庄潘戸沢家歴代の石碑がたっていて、道の向かい側には山形城主最上義光公霊屋があります。
華蔵院
「華蔵院」も十二支院のひとつです。
本尊は慈覚大師の観世音菩薩といわれていて、岩屋をお堂に見立てたその中に三重小塔があります。
全国でももっとも小さい塔ということもあって、国の重要文化財に指定されています。
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所在地マップ
【所在地】山形県山形市山寺4456−1
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